佳苗55
おじさんにおねだりしたのは幼いころの父からのホッペへのキスのはずだった。 おじさんもそのままの父親のキス、頬に触れるか触れないかのキスだった。 違ったのは佳苗だった。おじさんの顔が近づいた時、体温なのか香りなのか(叔父さんに近づくといつもいい香りがしていた)は解らなかったが...
佳苗54
かすかに狼狽している佳苗の顔が読み取れたからだった。 今はチャカすべきではない。 女に馴れ女を知り尽くした太田の判断だった。 直ぐに言葉を切り替えた太田。 「佳苗ちゃんそろそろ公園を教えてくれる?」 「・・・あ!ハイ!・・・えっと・・・四つ先の信号を左に曲がってください」...
佳苗53
「あ、そうか!?はいそうですね、近くの公園の辺りで下ろしてください。近くまで行ったら言いますね」 「了解♪」 しばらく無言で車を走らせる太田。「そうそう佳苗ちゃん、思春期の女子ってさぁ」 「はい」 「暇なとき、物思いにふけってるときはだいたい気になる異性のことが頭に浮かぶん...
佳苗52
「なんか肩の荷が下りたような気が・・・」 「それは良かった! V(^。^ ) 」 「さ、そろそろ時間だから50球頑張ろう!」 「ハイ!・・あのう~60球続いたらお父さんのようにほっぺにチュしてもらえますか?」 「お父さん、佳苗ちゃんにホッペチュウ良くしてくれてたの?」 「ハ...
佳苗51
「ラインでもいいですか?もう会いたくないいんです、あれから三つラインが入ってるみたいですけど返事してないんです。」 「そうだねぇ・・彼のラインコピーして私に張り付けて」 「ハイ」 『 カナごめん!』 『 カナは俺のこと好きじゃないのかな?俺は好きだよ!だからキスもしたいし抱...
佳苗50
「・・幼いころから・・凄く可愛がってくれてます。今でも私をすごく可愛がってくれます。」 「それは良かった!」 「おじさん・・・声変わってる・・・」 佳苗も涙声。 「ごめんね~!色々話させてしまって・・・」 「いいいの・・嬉しい・・私のことで涙ぐんでくれて・・・」...