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Love Letter こぼれ話し

私に愛を教えてくれた女性

 エピソード 1 水仙

当時の私は福井の敦賀から越前岬に釣りに行っていました。

休日は毎週昼間にデートしていたのですが、その日は彼女とのデートは、釣りを終えてから、ということで夜2時間だけの逢瀬にしてもらっていました。

越前と言えば自生の水仙が有名な観光地です。
釣りの帰り道、小さな雑貨店の軒先のバケツに水仙をたくさん飾ってあるのを見つけました。どうやら売っているらしいのです。庭に花をイッパイ植えている彼女の顔が浮かびました。 

越前の水仙をプレゼントすればよそでうろついていたわけでなく「本当に日本海まで釣りに行っていたから、夕方以降にしかデート出来なかったんだよ」という証明にもなるという姑息な考えも頭に浮かんだダメダメな私ですf(^-^;

越前への行く先はともかく、魚や餌の匂いが車に充満しているので、間違いなく釣行だったとは解るのですが・・f(^-^;

待ち合わせた駅前で彼女が車に乗り込んできたとき、待たせたお詫びの言葉を添えて彼女に水仙を渡しました。

今から考えると良くあれほどの強行スケジュールで走り回っていたものだとつくづく思います。

休日前の仕事が終わってから釣り仕度をし、夜中の11時頃、出発します。現地まで4~5時間ほどかかるので夜中の3~4時に磯に着きます。

普通は仮眠するところでしょうが私はいつまで経っても子供の頃の遠足前と同じで、楽しみで楽しみで目が冴えて寝られません。

仕方なく車から道具を出して用意し磯に下りてゆっくりと夜明けの釣時まで釣れもしない夜釣りに竿を垂らします。夜明けの最良の時合いから昼前までは夢中で竿を打ち込み返します。

釣れたり、釣れなかったり、釣れなかったり、釣れなかったり、ですがf(^-^;、、釣りとはそんなもの。。。

真っ昼間は、まずお魚さんは来てくれないのですが、それでも餌が有る限り釣りを続けます。

そういう時の彼女とのデートは彼女が子供達に夕ご飯を食べさせてからなので夜の8時過ぎに会うこととなります。

となると越前での釣りをを3時頃には終えていなくてはなりません。

帰りの運転はさすがに眠気が襲います。

こういう時の特効薬は、上島の缶コーヒー!コーヒーを飲めばとたんに私の腹はゴロゴロぴーぴーと忙しくなり腹具合の悪さで眠気を吹き飛ばします(><;)

 

8時過ぎに彼女に会って水仙を手渡し、近くのホテルで愛し合うこと2時間近く。

 

彼女を送ってから家にたどり着くのは11時前、それから釣り道具を片づけて・・寝る前に奥さんを愛して、それからが二日ぶりの睡眠となりますf(^-^;

 

三回に一回は、こうしたパターンが当時の私の休日でしたf(^-^; 

水仙のお土産を渡した次の日、仕事帰りに彼女の声を聞きたくて電話しました。

 

彼女が含み笑いを堪えながら言いました。

 

「貴男が浮気していてそれを隠すために近所の花屋さんで水仙を買ったのでは無かったという証拠を見つけたわよ(*^ - ^*)」

 

というではありませんか。私は最初その意味が解らなかったのですが・・・

 

「家に帰って水仙の花束を包み紙からだしていたら内側に包んであった紙が色とりどりに華やかなの」「うん・・・?」

 

「その包み紙に書かれていた文字は、越前ナントカ電気商店、とか越前なんとか布団店とか、越前なんとか魚屋さん、のチラシだったの♪」

 

「え~!内側の包みは新聞折り込みチラシを使ってたのか?

 

そういや~極々普通の田舎の乾物屋さんの軒先のバケツに水仙入れてたんだよ~(><;)」

 

二人とも大爆笑!でした(^-^;


 

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